阪急芦屋川駅から北側の丘陵地を見上げると、斜面から海側に舳先を突き出した戦艦のような建物が目を引きます(上の写真)。アメリカ人建築家フランク・ロイド・ライトが設計し、灘の造り酒屋山邑家の別邸として建てられた住宅で、現在は淀川製鋼所の迎賓施設「ヨドコウ迎賓館」として公開されています。
日本の大谷石(栃木県産)に魅了されたフランク・ロイドが、邸内の細かい装飾に大谷石を多用し、独特の空間デザインを生み出しています。部屋の配置や出入りにも迷路のような楽しさがあります。最上階のダイニングルーム(中の写真)からバルコニーへ出ると、港に向かってなだらかに傾斜する神戸の市街を一望できます(下の写真)。
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